暴風はさまざまな災害を引き起こすうえに、激しい雷雨を伴う可能性もあるため注意が必要です。
日頃からできる備えをしっかりとして、もしものときも落ち着いた行動で身の安全を守りましょう。

宝来坂区、最近の事例では、平成30年(2018年)9月14日、台風21号が滋賀県西側を通過した際、宝来坂区域にも南西の吹き返しの強風(風速約25m)が吹き、建物フェンスの崩壊が数件、カーブミラーの倒壊など物的被害が発生しています。

目次

Ⅰ.暴風とは…

暴風とは;「風速28.5mから32.6m」の風で、めったに起こらない広い範囲での破壊を伴うものを指します。強い風が吹くと「暴風警報」「暴風注意報」などが発令されることもありますが、「暴風警報」は重大な災害が発生する恐れがあるとき、「暴風注意報」は災害が起こる恐れがあるときに発令されるものです。

風速10m以上の風とその被害;

風速10~15m:風に向かって歩くことができなくなります。転倒者も発生しますし、強風のなか高所作業をするのは非常に危険です。また、看板が飛ばされたり、古い家屋では屋根の瓦や建材がはがれたりすることもあり、飛ばされたものに当たってケガをする恐れもあるので注意しましょう。
風速15~20m;傘をさして歩くことができなくなります。樹木などは枝だけでなく幹も揺れ始め、車は横風で流される、高さのあるものは横転する恐れもあるので注意が必要です。
風速20~30m人は歩くことができないどころか、どこかにつかまっていないと立っていることすらままならなくなります。看板や道路標識が落下したり傾いたりする、多くの住居の瓦や屋根建材が飛ばされる、重たいものも多く飛ばされる可能性があるため、屋外にいるのは危ない状態です。
風速30~35m
固定が充分でない金属屋根の建材がめくれたり、仮設の足場が崩れたりします。また、走行中のトラックが横転することもあるため、車の運転をするのも控えたほうが賢明です。
風速35m以上だと
木々や電柱、街灯などが倒れます。建物の外装がとばされることもあり、ブロック壁でも壊れるため安全な建物に避難する必要があるでしょう。
風速40mを超えると
木造住宅は倒壊する可能性があり、鉄骨の建造物でも変形する恐れがあるので危険です。

👉風の強さと吹き方(気象庁) ⇚クリック/タップすると詳しい資料がご覧できます。

Ⅱ.暴風災害への備え

台風や大雨は、毎年大きな災害をもたらします。警報などの防災気象情報を利用して、被害を未然に防いだり、軽減することが可能です。テレビやラジオなどの気象情報に十分注意してください。台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報を見たり聞いたりしたら、災害への備えをもう一度確認しましょう。

家の外の備え

大雨が降る前、風が強くなる前に行いましょう。

  • 窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。
  • 側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。
  • 風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する。

家の中の備え

  • 非常用品の確認:懐中電灯、携帯用ラジオ(乾電池)、救急薬品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など
  • 室内からの安全対策:飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
  • 水の確保:断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する。

外には出ないこと

暴風や豪雨がひどくなる前に安全な場所へ避難するのは大切なことですが、もし避難し遅れた場合には、雨風がひどいなか無理に外へ出ないようにしましょう。屋根や雨戸などの補修をするのは絶対に避け、おさまるまで建物のなかで安全を確保してください。

宝来坂ふるさと防災チームは・・・

警戒レベル3「高齢者等避難」以上の避難情報が発令されたら、「災害警戒本部」を集会所に立上げ、災害発生に備えた活動を行います。
宝来坂ふるさと防災チーム防災計画⇚クリック/タップすれば内容がご覧いただけます。

編集履歴
初版:2022年(令和4年)4月