最近では、地球温暖化現象の影響ともいわれる記録的な豪雨(線状降水帯による集中豪雨、局地的大雨(ゲリラ豪雨)など)が頻発しています。それに伴い、大規模風水害も頻発しています。
雨や風は事前に予測できるので、風水害が発生する前に備えることができます。


ただし、
土砂災害は、水害(浸水害)と比べて、次のような特徴があります。
発生場所や発生時刻の予測が困難(危険性を認識しにくい) ⇒ 避難行動がとられにくい
ひとたび土砂災害が発生した場合、大きな破壊力 ⇒ 人命被害に直結


湖南市の過去の災害は・・
○宝暦6年(1756年10月9日)の「妙感寺流れ(土石流)」 (死者94名、流出家屋57軒など甚大な被害)
 ⇒10月9日を「湖南市防災の日」に条例で制定
○昭和28年(1953年)の台風13号による岩根小学校北側の谷で発生した土石流。
○平成25年(2013年)台風18号、平成29年(2017年)台風21号による生活道路の崩壊被害など

土砂災害が発生するおそれのある区域は、宝来坂区にもあります。
いざというときに慌てることが無いように、まず、自分の家がこれらの土砂災害のおそれのある地区にあるかどうかハザードマップで確認し、あらかじめどのように行動するか決めておきましょう!

目次

. 土砂災害、土砂災害(特別)警戒区域とは

土砂災害には、がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)土石流、地すべりの3種類があります。このような種類の土砂移動現象が発生して被害を受けることを土砂災害といいます。
がけ崩れ:集中豪雨や地震などにより地盤が緩み、抵抗力の低下や浮石の抜け出しが生じて瞬時に斜面が崩れ落ちることを「がけ崩れ」といいます。突発的に起こり、崩れ落ちるスピードが速いため、人家の近くで起きると逃げ遅れる人も多く、死者の割合が高い特徴があります。勾配の急な斜面や、水の集まりやすい斜面は注意が必要です。
土石流:渓流に貯まった土砂が、長雨や集中豪雨などによって一気に下流へ押し流される現象を「土石流」といいます。時速20km~40kmと自動車なみの速度で流れ、破壊力がとても大きいので、人家や田畑を押し流し大きな被害をもたらします。
地すべり:宝来坂区域内には地すべりのおそれのある場所の指定はありません。

土砂災害(特別)警戒区域とは
土砂災害防止法に則り、調査の結果、土砂災害の恐れがあると県により指定された区域です。その危険性の度合いにより、「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されています。

👉湖南市防災マップP2「土砂災害」⇚(クリック/タップすると内容がご覧いただけます)

. お住いの場所が、土砂災害警戒区域」か確認しましょう!

宝来坂区の「土砂災害(特別)警戒区域」は;
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)「がけ崩れ」2か所(12班、13班)
土砂警戒警戒区域(イエローゾーン)
「がけ崩れ」2か所(12班、13班),
                    「土石流」3か所(4班、12班、13班)
 

自分の家が、これら警戒区域にあるかどうか,ハザードマップ(👉)で確認しましょう‼
👉 滋賀県防災情報マップ「土砂災害」

👉 湖南市防災マップ・ハザードマップP23,24

Ⅲ.土砂災害から身を守るには

 雨が降り出したら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう!

土砂災害警戒情報とは...

  • 大雨警報(土砂災害)の発表後
  • 命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったときに
  • 市町村長の避難指示の発令判断や住民の自主避難の判断を支援するよう、
  • 対象となる市町村を特定して警戒を呼びかける情報で、
  • 都道府県と気象庁が共同で発表しています。


 
●気象情報と避難の目安


(*)「雨量判定図」の詳細についてはこちらをご覧ください 👉「雨量判定図」解説
「雨量判定図」は、滋賀県内1K㎡メッシュで測定されており、湖南市では約70に区分けされています。リアルタイムで、「60分間積算雨量」、「土壌雨量指数」および気象情報発令基準、現在値が確認できます。
👉滋賀県土木防災情報システム・土砂災害降雨危険度
👉雨量判定図(宝来坂)

●水平避難(立ち退き避難)と直避難

●水平避難(立ち退き避難)
自宅を離れ、避難場所など安全な場所へ避難
●垂直避難
2階以上の斜面から離れた部屋に移動

大雨で避難場所に向かうのが危険な場合や水平避難が間に合わない場合は、直ちに2階以上の斜面から離れた部屋に移動しましょう。
なお、大雨が降っているときは、2階以上の斜面から離れた部屋で寝るようにしましょう!

早めの避難のタイミングと避難場所を決めておきましょう!
(「わが家の避難ルール=マイ・タイムライン」を決めておきましょう!)

「わが家の避難ルール=マイ・タイムライン」作成についてはこちらをご覧ください。
👉湖南市防災マップP9「マイ・タイムライン」(⇚クリック/タップ)
👉滋賀県作成「しがマイ・タイムライン」(⇚クリック/タップ)

Ⅳ.危険を感じたら早めの避難を

●正確な情報収集と早めの避難を

テレビ、ラジオ、インターネット等で最新の気象情報、災害情報、避難情報に注意しましょう。
危険を感じたら早めの避難をしましょう。
👉防災情報の取得方法について   

●土砂災害の前兆にも気をつけましょう!
これらの前兆現象を察知したらすぐに避難することを心がけてください。


宝来坂ふるさと防災チームは・・・

  • 1)警戒レベル3「高齢者等避難」以上の避難情報が発令されたら、「災害警戒本部」を集会所に立上げ、災害発生に備えた活動を行います。
    2)「宝来坂集会所」(👈クリック/タップ)を一時避難所として開所します。

    宝来坂ふるさと防災チーム防災計画👈クリック/タップすれば内容がご覧いただけます。
  • さらに、湖南市に土砂災害警戒情報が県・気象台から発表されたら(⇒連動して「避難指示」が湖南市から発令)、
    ❶避難情報など発令状況(警戒レベル、対象地域など)
    ❷宝来坂区域の「雨量判定図」の状況
    ➌警戒地域にお住いのふるさと防災チーム隊員からの情報 など
    を判断基準として、該当地域お住いの住民への「避難の呼びかけ」を行います。



編集履歴
初版:2022年(令和4年)4月